米PCE物価指数

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先週末に、米商務省が発表した9月米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比6.2%上昇。伸び率は前月と変わらずで、ガソリンの値下がりを反映して鈍化していた傾向が止まった。前月比でも0.3%上昇と、前月と変わらず。

高インフレの長期化に伴う賃金上昇がサービス価格を全般的に押し上げており、エネルギーと食品を除くコア指数は、前年同月比5.1%上昇と、前月(4.9%上昇)から伸びが拡大した。前月比は0.5%上昇で、前月と変わらず。

また、米労働省が10月28日に発表した2022年7-9月期米雇用コスト指数(ECI、2005年12月=100)は、季節調整済みで前期比1.2%上昇。伸びは前期(1.3%上昇)からやや減速したものの、前年同期比(季節調整前)では5.0%上昇し、4-6月期に続き歴史的な高水準を維持しております。労働市場の逼迫で人件費にはなお上昇圧力がある様です。

そのため、FRBは11月1、2日の両日に開催するFOMC(米連邦公開市場委員会)で、4会合連続で0.75%の大幅利上げを決定すると見られております。

 

Fedウォッチ(2022年11月)

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なお、CMEが公表している「Fedウォッチ」(10月28日時点)によると、11月のFOMCでFRBが0.75%の利上げを行うと82.3%が予測しており、先週末(10月21日、95.0%)から低下。0.50%の利上げを行うとの見方は17.7%で、先週末時点(5.0%)から上昇しております。

また、12月時点のFF金利について、4.25%-4.50%と予測する向きは48.2%で最多(先週末時点は51.8%)となっており、11月会合で0.75%の利上げを行い、12月会合では0.50%の利上げに留めるとの見方が依然多い様です。

ただ、4.50%-4.75%と予測する向きは43.4%(先週末時点は45.6%)と、先週半ばから再度上昇し始めており、0.75%ずつ利上げするとの見方も根強い様です。

 

Fedウォッチ(2022年12月)

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