米ドル・円
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米ドル・円は、FRBによる年内の利上げ観測が強まる一方、日銀は6月の会合で政策金利を半年ぶりに引き上げたものの、利上げペースはFRBに比べて緩やかだとみられており、日米金利差拡大期待から円売りドル買いの動きが加速。
6月29日に2024年7月3日に付けた161.95円を上抜き、翌6月30日に162円を突破。162円台でも日本の当局が円買い介入に動かなかったことから、じりじりと円安が進み、7月1日に162.84円を付け、1986年12月以来、39年半ぶりの円安水準となる場面も見られております。
ただ、欧州中央銀行(ECB)主催の「ECBフォーラム」の討議に参加したウォーシュFRB議長は、金融政策の方向性には言及しなかったものの、議長就任後の4週間でインフレ期待やインフレリスクが「低下した」と発言。
また、6月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比5.7万人増と、市場予想(11.0万人増)を下回り、4月、5月分も下方修正されたことから、FRBによる早期利上げ観測がやや後退し、円が買い戻されております。
ロイター通信が関係筋の話として、政府・日銀が不意打ちの円買い介入に動く可能性があると報じたことで、介入への警戒感が一段と強まったこともあり、一時160.62円まで円高が進むも、実需のドル買い需要は根強く、3日の東京時間は161円台で推移しております。
2024年7月に当局が円買い介入を実施した際は、6月米消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が示された局面で、介入に踏み切った。今回も6月米雇用統計で労働市場の鈍化が確認された上に、独立記念日に伴う休場で流動性が低くなることから、介入を実施するタイミングではないかと警戒感が強まっているようです。
政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まる中でも、日米金利差拡大期待に加えて、高市首相が「責任ある積極財政」を推し進めるとの見方から、財政懸念を背景にした円売りの動きが続きそうです。来週も介入ラインを探る展開となる可能性があり、じりじりと円安が進む展開が想定されます。
仮に介入が実施された場合、前回同様に短期的に200日平均線辺りまで円高が進む可能性がありそうです。ただ、2024年はFRBの利下げ観測が拡がっていたものの、現在はFRBの利上げ観測が高まっていることから、介入が実施されても効果は限定的との見方が多い模様。
なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは6月23日時点で前週比4028枚増加のマイナス14万6104枚と、7週ぶりに増加に転じました。ただ、17週連続でネット・ショートとなっております。
IMM円のネット・ロング
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