米ドル・円
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米ドル・円は、6月米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて、7月2日に円が急伸。翌3日に160.47円まで円高が進むも、心理的節目の160円を維持したことから、ドルが買い拾われて反発。中東情勢が再び緊迫化し始める中で「有事のドル買い」が強まり、再度162円台に乗せる中、8日に162.71円まで円安が進む場面も見られております。
ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まる中、1日に付けた162.84円は上抜くことが出来ず。片山財務相が10日に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)はじめ年金基金による国内金融資産への投資を後押しするとの考えを示したことを受けて、円が急伸。10日の東京時間は161円台前半で推移しております。
日銀の利上げが後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」に陥るリスクへの警戒や、高市首相が「責任ある積極財政」を推し進めるとの見方から、財政懸念を背景にした円売りの動きは根強いようです。また、中東情勢を巡る先行き不透明感が根強いことから、引き続き円安基調が続きそうです。
来週は米インフレ指標の発表が相次ぐだけに、米国でインフレ再燃懸念が後退するかが焦点となりそうです。FRBが早期に利上げに動くとの思惑が強まるようですと、日米金利差拡大期待から、円売りドル買いの動きが強まることも想定されます。
当局による円買い介入への警戒感が強まる中、来週も介入ラインを探る展開となり、じりじりと円安が進む展開が想定されますが、162.84円を上抜くようですと、163円台に乗せて来る可能性がありそうです。
仮に介入が実施された場合、前回同様に短期的に200日平均線辺りまで円高が進む可能性がありそうです。ただ、2024年はFRBの利下げ観測が拡がっていたものの、現在はFRBの利上げ観測が高まっていることから、介入が実施されても効果は限定的との見方が多い模様。
IMM円のネット・ロング
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なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは6月30日時点で前週比8988枚減少のマイナス15万5092枚と、減少に転じました。ただ、18週連続でネット・ショートとなっております。
◆5月経常黒字、3兆9683億円
財務省が7月8日に発表した5月国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は3兆9683億円の黒字でした。黒字は16ヶ月連続。半導体などの輸出拡大で貿易収支が黒字転換したことを主因に、黒字幅は前年同月(3兆3205億円)から拡大しております。
貿易収支は69億円の黒字(前年同月は4971億円の赤字)。配当金や利子収支を示す第1次所得収支は前年同月比2.3%増の4兆2756億円の黒字。証券投資で日本企業が受け取る配当金の増加が寄与。サービス収支は103億円の赤字(前年同月は1309億円の黒字)となっております。中国人観光客が大幅に減少したことで、旅行収支の黒字幅が縮小したことが要因。
日本の経常収支
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