NY原油
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NY原油(中心限月)は、前営業日比2.88ドル安の89.31ドルで終了。ロイター通信が7月24日に、仲介国のパキスタンが米国とイランの戦闘終結に向けた協議の再開を模索していると報じられたことを受けて反落。100日平均線を維持出来ずに、90ドルを割り込みました。
その後、米紙NYタイムズが7月25日に、トランプ米大統領が検討してきたイランへの大規模攻撃を当面見送る方針だと報じ、ロイター通信も26日に、イラン高官が同日、米国の攻撃停止が続く間はイランも攻撃を控えると述べたと伝えたことから、週明けの時間外取引は大幅続落してスタート。一時83.10ドルまで下げる場面も見られております。
米中央軍は、24、25日はイランに対する新たな攻撃の実施を発表していないことから、23日まで13日連続で行っていたイランへの空爆を見送っているとみられております。一方で、ホルムズ海峡と並びエネルギー輸送の重要ルートである紅海で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は25日に敵対するサウジアラビアの石油関連施設を攻撃。また、イラン外務省が同日に、ウクライナがカスピ海でイランの商船を攻撃したと非難するなど、エネルギー供給の混乱に対する懸念は根強く、安値を買い拾う動きもみられているようです。MACDの上昇が一服し始める中、目先は50日平均線を維持出来るかが焦点となりそうです。
◆英バークレイズ、原油価格見通しはホルムズ海峡の状況次第で上振れ
英金融大手バークレイズは7月24日に、ホルムズ海峡を巡る膠着状態の期間によって、原油価格見通しが上振れするリスクがあるとの見方を示しました。
バークレイズは今月、ブレント原油価格見通しを2026年は1バレル=96ドル、2027年は85ドルで据え置いたものの、ホルムズ海峡の現在の状況がさらに1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月続くシナリオでは、2026年の価格見通しがそれぞれバレル当たり2ドル、7ドル、10ドル上振れするリスクがあるとしました。また、「一般論ではスポット価格が相場動向を先導する可能性が高いことから、3ヶ月シナリオでは150ドルを試す可能性もある」としております。
◆サウジアラムコ、地中海からの原油積み出し拡大を提案
ロイター通信によると、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが、エジプトの地中海沿岸にあるシディ・ケリル港からの原油積み出し拡大を提案している模様。アラムコは既に欧州や北米の一部顧客向けにシディ・ケリル港から原油を供給しているものの、今回の追加供給は輸送路の柔軟性を高める動きとみられております。
アラムコは、イラン紛争を受けて東部のペルシャ湾とホルムズ海峡経由の輸出が混乱したことから、西部の紅海沿岸のヤンブー港からの原油輸出を拡大。ただ、親イラン武装組織フーシ派が紅海でサウジアラビアの石油タンカー2隻を攻撃するなど、紅海南端のバベルマンデブ海峡を経由するリスクも高まっております。
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