米国の政策金利
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FRBは7月28、29日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年3.50~3.75%で据え置くことを賛成多数で決定しました。据え置きは5会合連続。クリーブランド連銀のハマック総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のローガン総裁の3人が0.25%利上げを主張し、反対票を投じました。利上げを支持して政策決定に3人の総裁が反対したのは2016年9月以来となります。
FRBは声明で、「経済活動は堅調なペースで拡大している」と指摘。ただ、エネルギー高など供給ショックの影響で「インフレは高止まりしたままだ」と懸念を示しました。
ウォーシュ議長は声明公表後の記者会見で、物価の安定を通して信認を維持していくとし、「物価安定」の重要性に繰り返し言及。今回の会合では原油高やそれ以外の要素も含めて「インフレの勢い」を見極めることに注力したと述べております。物価目標について「目標はただ一つ、2%だ」と語り、2%超えを許容しない考えを改めて強調。「FRBは揺るがない」と述べた上で、「必要かつ適切な場合にはためらわずに行動を起こす」とし、今後の利上げの可能性を排除しない姿勢を打ち出しております。
一方、FRBが目指す完全雇用に関しては「我々は大変よくやっている」と強調。先行き不透明感が強い中でも「経済は驚くほど底堅い」と述べ、楽観的な見方を示しております。
「フォワードガイダンス」については、金融危機時のような局面では危機に対応するための有効な手段になるとしたものの、平時の安定した環境下ではその在り方の見直しを検討する価値があると指摘。市場の注目度が高いため、ガイダンスの縮小には移行期間が必要になるとしました。また、「今年末までの間、私の前任者やFRBが記者会見を行うことを約束していたように、私も今年は記者会見を実施することを約束する」と述べております。
◆ウォーシュFRB議長、ジャクソンホール講演は大局的内容になる可能性
FRBのウォーシュ議長は、8月27~29日にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)で予定している講演について、何を話すかはまだ決めていないと述べました。
ウォーシュ氏は、講演で何を語るかについて現時点で何ら判断を下していないとした上で、一歩引いた視点に立つ考えを示唆。「可能であれば、大きな問いも提起したい。会合や記者会見が頻繁に開かれる中で、近視眼的な議論に陥りがちだ」と語っております。
◆トランプ米大統領、FRBは「政治的」
トランプ米大統領は7月29日にホワイトハウスで記者団に対して、FRBは「政治的で、金利を高く維持しようとする」と改めて批判。ウォーシュ議長については「素晴らしい」と持ち上げております。
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