米10年債利回り

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先週末のNY債券市場で、米10年債利回りは一時4.74%まで上昇し、昨年1月以来約1年半ぶりの高水準を付けました。米30年債利回りも一時5.28%まで上昇し、2007年7月以来約19年ぶり高水準を付けております。中東情勢が再度緊迫化し、原油相場が堅調に推移する中、インフレ再燃懸念は根強いです。FRBのインフレ対応が後手に回るとの懸念から米長期金利は高止まりしております。

◆ウォーシュFRB議長、金融政策会合の回数減を検討か

NYタイムズは7月31日に、ウォーシュFRB議長がFOMC(米連邦公開市場委員会)の開催回数を減らすことを検討していると報じました。7月のFOMCで、回数削減を提案した模様。
実現すればFRBからの情報発信の機会が減るため、金融政策を巡る不透明感に拍車が掛かり、市場に混乱が拡がるとの懸念が出ております。FRBは1981年以降、FOMCを年8回開催。銀行法で最低でも年4回開くことが義務付けられております。

◆7月のFOMCで利上げを主張したFRB高官3人が声明を発表

7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%利上げを主張して反対票を投じたクリーブランド連銀のハマック総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のローガン総裁の3人は7月31日に、それぞれ声明を公表。インフレを放置すると、将来の金融引き締めなど政策コストが大きくなるとの見解を示しました。

カシュカリ氏はトランプ米政権の高関税政策やイラン紛争など相次ぐ供給ショックによるインフレ長期化を問題視。新たなインフレ圧力の要因として人工知能(AI)普及に欠かせないデータセンターへの巨額投資を挙げ、高インフレの定着回避には「段階的な金融引き締め」が必要だと訴えました。

ハマック氏もインフレが長引けば、「物価の押し下げはより困難でコストが掛かる」と懸念を表明。ローガン氏も利上げに踏み切らなければ、「インフレは目標を上回り続けるだろう」と警鐘を鳴らしております。

◆その他のFRB高官の発言

・NY連銀のウィリアムズ総裁は8月1日にロイター通信とのインタビューで、インフレ圧力が徐々に和らいでいくとの楽観的な見方を維持しつつ、そうならない場合には、物価上昇圧力を目標に回帰させるため、FRBは利上げによる対応をためらわないとの考えを示しました。

・リッチモンド連銀のバーキン総裁は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが7月31日に掲載したインタビュー記事で、FRBの現在の政策金利がインフレ率を低下させるために十分に高いかどうか判断は「極めて際どい」と述べました。

・セントルイス連銀のムサレム総裁は7月31日に英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、今週の米国債売りはFRBが利上げによってインフレ抑制の「信認」を得る必要性を示したと述べました。

 

 

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