NY金
↓クリックすると拡大します↓
©Copyright Jiji Press Ltd. All rights reserved
昨晩のNY金(中心限月)は、前営業日比17.20ドル高の4697.80ドルで終了となり4営業日続伸。終値では 5月中旬以来、約3ヶ月ぶり高値で終了しております。米国の財政不安やドル安に加えて、先週200日平均線を上抜いたことで、テクニカル的な買いが入りやすくなっているようです。一時4738.5ドルまで上昇し、5月14日以来の4700ドル台を付ける場面も見られております。最近に急ピッチな上昇に対する警戒感から、その後は買い方の利喰い売りに押されたようで、終値で4700ドル台を回復することはできず。
市場の注目が26日発表の7月米個人消費支出(PCE)物価指数や、27~29日に開催される米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのウォーシュFRB議長の講演に向き始める中、徐々に様子見ムードが強まって行きそうですが、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高が3営業日連続で増加するなど、金市場に投機資金の流入が続いており、安値は買い拾われやすいとの見方が多いようです。
◆ゴールドマン、オプション需要の増加で金価格は年末に4900ドル超えも
米金融大手ゴールドマン・サックスは8月21日付レポートで、金の値上がりを予想する金オプションへの需要が急増していることから、金価格は上昇が加速して同社の年末時点の見通しである1オンス=4900ドルを上回る可能性があるとの見方を示しました。
ゴールドマンは、米欧の投資家による需要の一段の回復と、中央銀行による堅調な購入継続に伴い、金現物が主要なオプション行使価格水準へと押し上げられ、ディーラーによるヘッジが価格変動を機械的に加速させる可能性があると指摘。「世界的なマクロ政策に対するヘッジ需要が再燃する中、金のコールオプションへの需要が急増しており、これが価格の上昇・下落双方において機械的な増幅要因となっている」と分析しております。
オプションの力学はもろ刃の剣だ。金価格が主要な行使価格水準に向かって上昇するにつれ、コールオプションを売却したディーラーは、エクスポージャーをヘッジするために金現物の買い入れを余儀なくされ、上昇相場を加速させる可能性がある。しかしゴールドマンは、その逆も同様に当てはまると警告している。つまり、価格が反落すれば、ディーラーがそれらのヘッジを解消し、売り圧力をさらに強める可能性がある。
ゴールドマンは、金価格が上昇しているのは、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBが政策金利据え置き、その後発表された雇用やインフレ指標が鈍化したことを受けて、9月利上げ観測が後退していることが要因で、NY商品取引所(COMEX)で投機的なポジションが復活し、金ETFへの需要も高まっているとしております。
そのため、「FRBの利上げ観測が再び強まれば、同様にディーラーによるヘッジポジションの解消を招き、通常よりも急激な調整を引き起こす可能性がある」とも指摘しました。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。
