米雇用統計
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米労働省が9月4日に発表した8月米雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比16.2万人増と、前月(改定値、2.1万人増)を上回り、6ヶ月連続で増加。市場予想(5.6万人増)も大幅に上回りました。なお、7月は2.3万人減から2.1万人増、6月は2.0万人増から3.1万人増に、それぞれ上方修正されております。FRBが重視する3ヶ月平均は7.1万人増加(6~8月)と、5~7月(3.8万人増)から増加。
就業者数を業種別にみると、高齢化を背景に医療・福祉が2.8万人増加。前月マイナスだったレジャー関連が6.2万人増、地方政府の教育部門が4.2万人増と、それぞれプラスに転じました。トランプ米大統領が重視している製造業は1.6万人増。一方、人工知能(AI)普及の影響を受けているとみられる情報関連は2.3万人減となっております。
失業率は4.1%と、前月(改定値、4.1%)と変わらずでした(市場予想は4.2%)。労働参加率は61.6%と、前月から0.2ポイント上昇。上昇は昨年9月以来となります。
米賃金とインフレ率
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インフレに影響する平均時給は前年同月比3.1%上昇。伸び率は前月(3.2%上昇)からやや鈍化。2021年5月(2.3%上昇)の低水準となっております。前月比では0.3%上昇(前月は0.2%上昇)。FRBがインフレ指標として重視する7月米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比3.7%上昇となっており、賃金の伸びが物価高に追いついていない状況が続いております。
◆トランプ米大統領、利下げ見送りなら貿易赤字国との取引停止
トランプ米大統領は9月4日にSNSで、雇用統計の内容を称賛しつつ、FRBが利下げを見送った場合「(米国が)貿易赤字を抱える国々との取引を停止する」と警告しました。
また、従来通りにウォーシュFRB議長を「素晴らしい新リーダー」と持ち上げた上で、「FRBはもっと賢くならなければならない。たまには愛国者になれ」と牽制しております。
トランプ氏は高金利が米国を不利な状況に追い込んでいるとの持論を展開。競争力を高めるためにも、米国は「世界のどの国よりも低金利であるべきだ」と主張。貿易赤字を抱える国々との取引停止については「関税よりも優れている」と言明しました。
米求人件数
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なお、米労働省が9月1日に発表した7月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は前月比8.9万件増加の727.1万件と、3ヶ月ぶりに増加に転じた。製造業・卸売りでの増加が目立った。
また、米調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが9月3日に発表した8月に米企業や政府機関が公表した人員削減数は前月同月比38.5%減少の5万2881人でした。3ヶ月連続で減少となっております。なお、組織再編を理由とした削減が3割を占めました。人工知能(AI)以外の理由が最大となるのは2月以来となります。
米人員削減数
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