フェドウォッチ

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FRBのウォーシュ議長は8月28日に、米西部ワイオミング州で開催されたカンザスシティー連銀主催の年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、「(米国の)インフレ率は高過ぎるままだ」との認識を表明。雇用情勢が安定して推移する中、基調的なインフレが2%に戻らなければ「やるべき仕事がある」と強調し、将来的な利上げを排除しない姿勢を示しました。ただ、ウォーシュ氏は金融政策の先行きを示す「フォワードガイダンス」に懐疑的で、具体的な利上げ時期には触れず。

ウォーシュ氏は、人工知能(AI)ブームに伴う企業の設備投資の活発化などを受けて、足元の経済情勢は良好だと強調。一方で、「基調的な物価のトレンドが大きく改善したとは言えない」と述べ、「優先事項は物価(安定)だ」と改めて主張しました。FRBが重視する米個人消費支出(PCE)物価指数は2021年以降、FRBが掲げる2%目標を上回って推移しており、「(ピークから鈍化しているものの)過去2年間は改善ペースが緩やかだった」と述べております。

会議にはFRB高官や国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事らが参加。日銀の植田総裁は欠席し、田村審議委員が代理で出席しました。

なお、ウォーシュ議長の発言を受けて、FRBによる早期の利上げ観測が再燃する中、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると9月に利上げを行うとの見方は8月28日時点で57.0%、据え置きは43.0%と、利上げ予想が再度上回ってきております。

◆FRB高官の発言

・シカゴ連銀のグールズビー総裁は8月28日にCNBCとのインタビューで、長期金利の上昇抑制に向けた最近の財務省の動きに関する質問に対して、債務管理の問題は政府の管轄とし、「我々が政策を決定する際に考慮すべき条件にすぎない」と述べました。また、インフレが予想以上に長期間高止まりしているとし、インフレへの対応が足元のFRBの最重要課題というウォーシュFRB議長の見解に同意すると語っております。

・クリーブランド連銀のハマック総裁は8月27日にCNBCテレビとのインタビューで、「今、行動するときだ」と述べ、早期利上げの必要性を改めて訴えました。物価高が長期化すれば、「インフレ率の引き下げにはより大きな困難が生じる」との懸念を示しております。

・ボストン連銀のコリンズ総裁は8月27日にロイター通信とのインタビューで、最新の米インフレ指標は強弱入り交じる内容だったとした上で、それだけでFRBの利上げを促すものではないとの見方を示しました。同時に、インフレ率はいずれ自然に低下するとの見通しを変えていないものの、低下が進まない場合は利上げの用意があるとも述べております。

 

 

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