FOMCメンバーの金利見通し

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FRBは9月16、17日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げて、年3.75~4.00%にすることを全会一致で決定しました。利上げは2023年7月以来。3年2ヶ月ぶり。中東情勢の緊迫化が続き、原油相場が高止まりする中、インフレ高進が続くと判断し、金融引き締めに動いた模様。

FRBは声明で、「経済活動は堅調なペースで拡大し、国内消費は底堅い」としました。ただ、「インフレ率は依然として高い水準にある」とし、今回の決定は「FOMCが掲げる2%の目標へのより早期の回帰を支援する」としております。

ウォーシュFRB議長は声明公表後の記者会見で、インフレの根強さについて「基調的なトレンドは大きく改善していない」と懸念。物価指標の上振れや経済の強さなどを考慮し、利上げに踏み切ったと説明しました。今後の利上げ見通しに関しては「予断しない」と述べるにとどめております。

最近の米国債利回り上昇については、FRBのイ​ンフレ抑制への信認低下が要因ではないとの認識‌を示しました。また、「トランプ氏にどのようなメッセージを伝えるのか」との問いには、「大統領との協議について話せることは何もない」と述べるにとどめております。

 

米国の政策金利

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声明と同時に公表されたFOMCメンバー19人のうち、1人を除く経済・政策金利見通し(SEP)で、2026年末のFF金利見通し中央値は年4.125%(6月時点の見通しは3.750%)に引き上がり、通常の0.25%の利上げ幅で年内あと1回の利上げを想定。12人が1回の利上げ、4人が2回の利上げをそれぞれ予想。据え置き予想は2人に留まっております。

2027年末は年4.125%(6月時点の見通しは年3.625%)と、据え置きを想定。また、2028年末は年3.875%(6月時点の見通しは年3.375%)、初めて公表された2029年末は3.625%となり、それぞれ年1回の利下げを想定しております。長期見通し(景気を熱しも冷やしもしない「中立金利」)は3.250%(6月時点の見通しは3.063%)となっております。

経済成長率、インフレ率は共に上振れするとの見通しが示されております。2026年10-12月期実質GDP(国内総生産)成長率は2.3%と、6月時点の見通し(2.2%)から上方修正。2027年は2.4%と予測(6月時点の見通しは2.3%)。

2026年10-12月期コアPCEインフレ率は3.4%と予測。6月時点の見通し(3.3%)から引き上げております。2027年は2.3%(6月時点の見通しは2.3%)、2028年は2.1%(6月時点の見通しは2.0%)、初めて公表された2029年は2.0%と予測されており、2029年末に物価目標の2%まで低下すると見込んでおります。

2026年の失業率は4.1%(6月時点の見通しは4.3%)と予測。労働市場は従来見通しより底堅く推移するとの見方が示されました。

◆トランプ米大統領、「金利を直ぐに下げろ」

トランプ米大統領は9月16日にSNSで、FRBに対して「直ぐに金利を下げろ」と要求しました。その後、記者団に対してFRB批判を展開。ウォーシュ氏を頼りにしていると述べつつ、「理事会は非常に敵対的、政治的で間違ったことをしている」と語っております。

 

FOMCメンバー(18人)の経済見通し

実質GDP

失業率 PCE

コアPCE

2026年末

2.3%(2.2%) 4.1%(4.3%) 3.7%(3.6%)

3.4%(3.3%)

2027年末

2.4%(2.3%) 4.1%(4.3%) 2.3%(2.3%)

2.5%(2.5%)

2028年末

2.2%(2.2%) 4.1%(4.2%) 2.1%(2.0%)

2.2%(2.1%)

2029年末

2.1% 4.1% 2.0%

2.0%

長期見通し

2.0%(2.0%) 4.2%(4.2%) 2.0%(2.0%)

※実質GDP(国内総生産)とインフレ率は各年第4四半期時点の前年同期比

※カッコ内は6月時点の見通し

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