ドット・チャート

↓クリックすると拡大します↓

 

FRBは12月13、14日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%引き上げて、年4.25~4.50%にすることを全会一致で決定しました。利上げは7会合連続で、2007年以来の高水準。

FRBは声明で、金融政策スタンスを「十分に景気抑制的」とするため、「利上げ継続が適切」と強調。インフレ抑制に向け、引き締めを続ける意向を明らかにしました。

声明公表後の記者会見でパウエル議長は、利上げを減速したものの「0.50%は依然、歴史的に見て大きい引き上げだ」と強調。利上げを「なおも進める必要がある」としましたが、来年2月の次回会合での上げ幅は「指標次第」と述べるにとどめております。

声明と同時に公表されたFOMCメンバー19人の経済・金利見通し(SEP)で、FF金利見通し中央値は、2023年末が年5.125%と、9月時点の見通し(4.625%)から引き上げられております。次回会合から利上げ幅を通常の0.25%に戻した場合、到達点まで3回分になります。来年5月会合を最後に、利上げを停止することも想定されますが、政策金利は既に高水準であり、仮に2023年前半に利上げを停止しても、政策金利を維持するだけで米経済には強い金融引き締め効果が続くと見られております。なお、利上げの到達点はリーマン危機前の最高水準である5.00~5.25%に並びます。

また、2024年は4.125%と想定されており、2023年に金利水準がピークに達した後、2024年には利下げに転じるシナリオが示されております。

 

米インフレ率

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。