OPEC加盟国の原油生産量

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石油輸出国機構(OPEC)が3月14日に発表した月報によると、2月の加盟国の産油量は前月比日量11.7万バレル増の日量2892.4万バレルとなり、昨年10月(日量2955.8万バレル)以来の高水準となりました。国別では、サウジアラビア(5.9万バレル増)、ナイジェリア(7.2万バレル増)などが増加となっております。

なお、2023年世界石油需要の伸びを前年比日量232万バレル増の日量1億0190万バレルとし、増加幅は前月と変わらずでした。ただ、中国の需要を前年比日量71万バレル増と予測。前月見通し(日量59万バレル増)から上方修正しております。OPECは「中国は厳格なゼロコロナ政策を解除し、経済活動を再開させ、世界経済の成長にかなりの勢いを与えることになる」と指摘。一方で、「金利と世界の債務水準が急速に上昇し、深刻な負の波及効果を引き起こす可能性がある。世界成長に悪影響が及ぶかもしれない」と懸念を示しております。

◆「OPECプラス」年内は減産方針維持

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は3月14日に、調査会社エネルギー・インテリジェンスとのインタビューで、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、昨年10月に合意した減産方針を年内は維持すると述べております。

また、アブドルアジズ氏は、米議会に再提出された「石油生産輸出カルテル禁止法案(NOPEC)」について、「余剰生産能力を保持することの重要性と、余剰生産能力を保持しないことによる市場の安定への影響を認識していない」と批判しております。

 

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