米国の政策金利

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FRBは5月2、3日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げて、年5.00~5.25%にすることを決定。約16年ぶりの水準まで上昇。利上げは10会合連続で、1980年代以降で最速のペースとなっております。

声明で、「インフレリスクに引き続き注意する」と強調。ただ、「追加策がどの程度必要か決定する際には、これまでの金融引き締めの累積的な効果や経済や物価に時間差で与える影響を考慮する」とし、「追加の政策措置が適切」としていた前回会合時の表現を修正。利上げの打ち止めを示唆する内容となりました。

声明公表後の記者会見で、パウエル議長は銀行破綻について、「銀行システムは健全で強靱だ」と前回の表現を踏襲。銀行からの預金流出が安定しつつあるとも指摘しました。

また、失業者1人に対して1.6件の求人がある人手不足の実態を強調。「インフレ圧力はいくぶん緩やかになっているが、依然として強い」 と述べ、物価上昇率の高止まりに強い警戒心を示し、「利上げ停止を決めていない」と明言。経済指標や金融環境を踏まえ、「会合ごと」に政策を判断していく姿勢を表明しました。

また、政策金利が「十分に引き締め的な水準」に達したかの質問には、「見極めているところだ」と述べ、利上げを打ち止めにした後も早期の利下げ転換を避けて金融引き締めの状態を長く保つ考えを改めて強調しております。

 

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