世界白金需給(四半期別)
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が5月15日に発表した「Platinum Quarterly」によると、2023年第1四半期(1-3月)の世界白金需給は、供給が減った一方で、需要が回復したため、12.2トンの供給不足となった様です。供給不足となるのは2021年第2四半期以来7四半期ぶり。不足幅は2020年第3四半期(23.9トンの供給不足)以来の大きさとなっております。
鉱山生産量が同7.5%減の36.6トン。精錬所のメンテナンスや継続的な電力不足が続いている南アフリカの生産量が同13.6%減の23.6トンと、2020年第2四半期(16.2トン)以来の低水準に留まったことが主因。リサイクルは同11.9%減の12.8トンでした。
一方、世界白金総需要は同28.1%増加の62.4トンと、2021年第2四半期(64.4トン)以来の高水準となっております。投資需要の増加が主因。
投資需要は5.4トンと、2021年第2四半期以来7四半期ぶりにプラスに転じております。バー・コイン需要は同3.2トン(前期は0.0トン)と、2021年第3四半期(3.4トン)以来の高水準。日本を中心に需要が増加した模様。
また、ETF関連は1.3トン(前期はマイナス1.9トン)と、2021年第2四半期以来7四半期ぶりにプラスに転じております。何度か書いている様に、南アフリカのファンドがパラジウム鉱山株式から白金ETFへ投機資金をシフトしている模様。
なお、自動車触媒は同9.4%増の25.1トンと、2018年第2四半期(25.3トン)以来の高水準。自動車触媒を除いた産業需要も同8.2%増の17.7トン、宝飾品は同2.4%減の14.2トンでした。
南アフリカの白金生産量(四半期別)
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