米消費者物価指数(CPI)
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米労働省が8月10日に発表した7月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.2%上昇と、13ヶ月ぶりに伸びが加速(前月は3.0%上昇)。ただ、市場予想(3.3%上昇)は下回っております。物価の瞬間風速を示す前月比では0.2%上昇と、前月と変わらずでした。
変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数の前年同月比4.7%上昇と、前月(4.8%上昇)からやや鈍化。市場(4.8%上昇)も下回っております。
翌11日に同省が発表した7月米卸売物価指数(PPI)は前年同月比(季節調整済み)0.8%上昇と、同じく13ヶ月ぶりに伸びが拡大(前月は0.2%上昇)。市場予想(0.7%上昇)も上回っております。前月比(季節調整前)でも0.3%上昇(前月は0.0%)。
変動の激しいエネルギー、食品を除くコア指数は前年同月比2.4%上昇と、伸びは前月と変わらず。市場予想(2.3%上昇)を上回っております。
物価の鈍化ペースは緩やかになっているものの、エネルギー関連を除いたサービス価格は6.1%上昇と高水準にとどまっております。賃金上昇を受けた人件費の値上がりや、家賃の高止まりが響いている様です。
先週の発言を見ても、金融政策に関するFRB高官の見解は依然割れており、FRBは利上げ継続と金利据え置きの両にらみの構えを見せております。
最後に、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(8月11日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は10.0%(先週末は13.0%)、据え置きは90.0%(同87.0%)となっており、市場ではインフレ鈍化を踏まえ、7月で利上げ打ち止めとの見方が依然多い様です。
FedWatch(2023年9月開催分)
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