米ドル・円

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米ドル円は、米長期金利が上昇し、一時昨年11月上旬以来、9ヶ月ぶり高水準を付ける中、2022年11月以来の145円台に乗せて来ております。先週発表された7月米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回る伸びだったほか、7月米消費者物価指数(CPI)も前年同月比の伸び率が13ヶ月ぶりに加速。インフレ高止まりに対する懸念を払しょくするには至らず、FRBが年内にもう1回、利上げするとの懸念が再燃し始めております。一方で、日銀はマイナス金利政策を当面続けるとの見方は多く、日米金利差の観点から円売りドル買いの動きが再度強まっている様です。

145円台は昨年9月に政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った水準であることから、一段の円安に対して警戒感が強まって来ております。

本日は、鈴木財務相が「為替市場の動向を、高い緊張感を持って注視する」と発言。やや円高に振れる場面も見られたものの、「絶対的な水準があってそれを防衛するということではない」とも述べたため、強い円安牽制とはならなかった様です。

今晩発表される7月米小売売上高が発表されます。消費の底堅さが示される様ですと、米国の追加利上げ観測が高まり、一段と円安が進むことも想定されます。なお、市場予想では前月比0.4%増と、前月(0.2%増)から伸びが加速する見込み。

 

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