米雇用統計
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米労働省が10月6日に発表した9月米雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比33.6万人増と、前月(改定値、22.7万人増)から大幅に増加。市場予想(17.0万人増)も上回り、雇用情勢の堅調さが示されました。7月分も23.6万人増に上方修正されております。
一方で、失業率は3.8%と前月と変わらず(市場予想は3.7%)。労働参加率も前月から変わらずの62.8%でした。
米賃金とインフレ率
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平均時給は前年同月比4.2%増と、前月(4.3%増)から伸びが鈍化。前月比では0.2%上昇と、伸びは前月と変わらず。アトランタ連銀が算出する「賃金トラッカー」も、8月は5.3%と、前月(5.7%)から伸びが鈍化しております。
就業者数が市場予想を大幅に上回ったことを受けて、FRBの利上げが長期化するとの見方が一時拡がる場面も見られております。ただ、失業率や平均時給が前月とほぼ変わらなかったことから、その後金利上昇の勢いは弱まった様です。とは言え、労働市場の引き締まりが続く中、賃上げが再加速する懸念も根強い模様。
米求人件数
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なお、同省が10月3日に発表した8月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は961.0件と、前月(892.0万件)から69.0万件増加。市場予想(880.0万件)も上回っております。
FedWatch(2023年11月開催分)
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最後に、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(10月6日時点)によると、11月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は27.1%(先週末は28.2%)、据え置きは72.9%(同71.8%)となっており、市場では利上げ打ち止めとの見方が依然多い様です。
また、12月のFOMCで政策金利が5.50%-5.75%と見る向きは36.7%(先週末は39.4%)、5.25%-5.50%と見る向きは57.6%(先週末は53.3%)となっております。
FedWatch(2023年12月開催分)
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