NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比20.9ドル高の905.1ドルで終了となり、2週連続で上昇。

10月6日に一時856.8ドルまで下げる場面も見られたものの、節目の850ドルを維持したことから突っ込み売り警戒感が台頭。売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われる中、中東の「地政学リスク」が意識されて相関性の強い金が急騰したことを好感した買いが入り、10月17日に9月29日以来の900ドル台を回復。翌18日に914.7ドル、10月20日に913.2ドルを付ける場面も見られるも、50日平均線を上抜くことが出来ず。

なお、2023年7-9月期中国GDP(国内総生産)は、実質ベースで前年同期比4.9%増加となり、市場予想(4.4%増)を上回ったものの、景気対策への期待が後退する形となり、買い材料とはならなかった様です。

イスラエルが地上戦を含む総攻撃をいつでも始められる態勢に入る中、イスラエルとイスラム組織ハマスとの武力衝突が激化する様ですと、中東の「地政学的リスク」が意識されて投資家のリスクオフ姿勢が強まる可能性もあります。

ただ、金が「安全資産」として買われる一方で、白金は景気の先行き不安が拡がる中、上値の重い展開が続き、金との鞘は過去最高まで拡大しているだけに、押した場面では引き続き相対的な割安感から白金を買い拾う動きが続きそうです。

今週も9月1日の高値995.0ドルから10月6日の安値856.8ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準909.6ドルや50日平均線超えを試す展開が続くか注目されます。

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