OPEC加盟国の原油生産量
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石油輸出国機構(OPEC)が11月13日に発表した月報によると、10月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量8.0万バレル増の日量2790.0万バレルでした。増加は3ヶ月連続。
国別で見てみると、自主減産を行っているサウジアラビアの産油量は、前月比日量2.6万バレル減の日量899.2万バレル。他、UAEは前月比日量1.6万バレル増、イラクは前月比日量1.5万バレル増、ナイジェリアは前月比日量1.7万バレル増、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」による協調減産の対象外となっているイランは前月比日量4.6万バレル増となっております。
なお、2023年世界石油需要は前年比日量245万バレル増の日量1億0211万バレルと予測。前月見通し(日量1億0206万バレル)から上方修正しております。
2024年は前年比日量225万バレル増の日量1億0436万バレルと予測。同じく前月見通し(日量1億0431万バレル)から上方修正したものの、需要の伸びは前月見通しと変わらず。
OPECは月報で石油市場のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は堅調さを維持しており、相場の下落は投機的取引が要因だとの見方を示しております。
「大げさなネガティブセンチメント」にもかかわらず、石油市場は健全だと分析。中国の輸入が非常に手堅いことや経済成長の下振れリスクが小さいこと、現物市場が堅調であることを理由に挙げております。また、「最近のデータは世界の主要な成長トレンドの力強さと石油市場の健全なファンダメンタルズを裏付けている」と指摘。「過去数週間で原油価格は下落傾向にあるが、金融市場の投機筋が主な原因だ」と付け加えております。
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