中国主要経済指標

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中国国家統計局が発表した10月中国社会消費品小売総額(小売売上高)は前年同月比7.6%増と、伸び率は前月(5.5%増)を上回り、3ヶ月連続で加速しました。国慶節(建国記念日)などに伴う大型連休でレジャーを楽しむ人が多く、外食が堅調でした。ただ、マイナス成長だった前年の反動との側面も大きかった模様。昨年10月は共産党大会の影響で全国的に行動制限が強化。小売売上高が5ヶ月ぶりにマイナスとなっておりました。

消費の柱となる自動車は前年同月比11.4%増となった一方、住宅需要を反映する建築・内装材料は前年同月比4.8%減となり、前月に続きマイナスとなっております。

10月中国工業生産は前年同月比4.6%増と、前月(4.5%増)からやや加速。電気自動車(EV)を中心に自動車が好調でした。

幅広い投資動向を示す2023年1-10月期中国都市部固定資産投資は前年同期比2.9%増と、1-9月期(3.1%増)からやや減速。政府が景気の下支え役と位置づけるインフラ投資は5.9%増(1-9月期は6.2%増)、収益回復が遅れている民間の固定資産投資の伸びは0.5%減(1-9月期は0.6%減)でした。

また、関連産業を含めてGDPの約3割を不動産が占めているが、不動産販売額は9.3%減と、1-9月期(9.1%減)からマイナスが拡大。販売不振の長期化で住宅の在庫水準は高止まりし、不動産会社が新たな開発投資に及び腰になっている模様。10月中国都市部失業率は5.0%で、前月と変わらずでした。

 

中国都市部失業率

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