米消費者物価指数

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米労働省が11月14日に発表した10月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.2%上昇と、伸び率は前月(3.7%上昇)を下回り、4ヶ月ぶりに鈍化。市場予想(3.3%上昇)も下回りました。最近のガソリン価格下落などを受けた。前月比では横ばいとなり、2022年7月以来1年3ヶ月ぶり低水準となっております。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も前年同月比4.0%上昇と、前月と変わらずと予想されていた市場予想(4.1%上昇)を下回っております(前月比は0.2%上昇)。

インフレ鈍化の進展を示唆する内容を受けて、FRBによる利上げ局面がピークに達したとの見方が拡がっております。CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(11月14日時点)によると、12月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は5.5%(先週末は14.5%)に低下。据え置きは94.5%(同85.5%)となっており、市場では12月も政策金利が据え置かれるとの見方が拡がっております。

なお、今回のCPIについて、シカゴ連銀のグールズビー総裁は、インフレ低下が続いていることを示すものだと評価。一方で、インフレ率が個人消費支出(PCE)物価指数で年2%というFRBの目標を達成するには「まだ道のりがある」と述べております。

また、米金融大手JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)は、米経済を巡り「インフレがすぐに収まらないことを恐れている」と発言。CPIが想定よりも鈍化し、NY市場で株高が進んだことや、利下げ期待が膨らんでいることを念頭に、「人々は短期の数字に過剰反応しすぎだ。そうしたことはやめるべきだ」と苦言を呈しております。

 

FedWatch(2023年12月開催分)

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