OECDの世界経済見通し
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経済協力開発機構(OECD)は11月30日に、最新の世界経済見通しを公表。2023年の世界成長率を2.9%とし、9月時点の見通しから0.1ポイント下方修正。主要国の政策金利の高止まりが経済活動を抑制すると分析しました。2024年は2.7%と、9月時点の見通しで据え置いております。2024年後半にFRB、2025年については、ECBが利下げに踏み切り、景気を下支えするとの見方から、2025年は3.0%と、3%台に回復すると予測しております。
また、目先の世界景気は、下振れするリスクの方が上振れの可能性よりも大きいと警戒を示しました。
OECDの経済見通し(国別)
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国別では、米国はコロナ禍の間に増えた貯蓄がその後の家計の消費を支えたと指摘。ただ、政策金利引き上げの影響が想定よりも大きかったり、金融システムへのストレスにつながったりすれば「見通しは悪化する」としております。
中国は、7-9月期に「底入れした」とした上で、幅広い政策出動により経済が「安定してきた」との見解を示しました。
2023年は5.2%、2024年は4.7%と予測。共に9月時点の見通しから引き上げております。
日本は、強い不確実性と物価上昇が個人消費や投資を抑制したとし、2023年は1.7%に下方修正。2024年は1.0%で据え置いております。
OECDの経済見通し
2022年 |
2023年 |
2024年 |
|
世界全体 |
3.3% | 2.9%(-0.1) |
2.7%(0.0) |
米国 |
1.9% | 2.4%(0.2) |
1.5%(0.2) |
ユーロ圏 |
3.4% | 0.6%(0.0) |
0.9%(-0.2) |
英国 |
4.3% | 0.5%(0.2) |
0.7%(-0.1) |
中国 |
3.0% | 5.2%(0.1) |
4.7%(0.1) |
インド |
7.2% | 6.3%(0.0) |
6.1%(0.1) |
ブラジル |
3.0% | 3.0%(-0.2) |
1.8%(0.1) |
日本 |
0.9% | 1.7%(-0.1) |
1.0%(0.0) |
※豊トラスティ証券作成、カッコ内は9月時点からの修正幅
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