日経平均株価
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2023年の日経平均株価は3万3464.17円で終了。年末としてはバブル最盛期の1989年(3万8915.87円)以来、34年ぶりの高値となりました。なお、前年末比28.2%上昇。上昇率は2013年(56.7%上昇)以来の大きさとなっております。
大発会で25661.89円まで下げて、結局これが年間安値となっております。日銀総裁人事への思惑から円安が進んだことに加えて、新型コロナウイルスを封じ込める「ゼロコロナ政策」解除に伴う中国の需要回復期待が高まる中、3月6日に28000円台を回復。3月9日に28734.79円まで買い進められ、昨年8月26日以来約6ヶ月半ぶり高値を回復するも、米欧の金融システムを巡る信用不安が拡大し、投資家のリスクオフ姿勢が強まる中、一段高とはならず。
その後、東京証券取引所のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する改善要請や米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株への追加投資を検討していると発言したことに加えて、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことに伴い「リオープン(経済再開)」に対する期待感が拡がる中、海外投資家を中心に買い進められて、5月11日から5月22日まで8営業日続伸。5月22日に1990年7月以来約33年ぶりに31000円、6月13日に1990年7月20日以来の33000円台を回復。6月19日に一時33772.89円まで買い進められる場面も見られております。なお、海外投資家は4月第1週から6月第1週まで10週連続で日本株を買い越しました。
海外勢の買いが一服する中、夏枯れ相場に突入。FRBが政策金利を「より高く、より長く維持する(Higher for Longer)」との見方から米長期金利の上昇が続き、上値が重い一方で、日銀の大規模緩和が当面続くとの思惑や円安に伴う企業業績の上振れや株主還元への期待感から安値は買い拾われる中、7月から10月まで概ね31000円から33000円のレンジで推移。
11月に入り、米国でインフレ鈍化を示唆する経済指標が相次ぐ中、FRBによる利上げサイクルが終了に向かうとの見方が拡大。米長期金利が低下し始めて、株式の相対的な割高感が薄れる中、11月20日に33853.46円まで上昇し、年間高値を付けております。
ただ、円安基調が一服する中、買いが続かず。植田総裁の「チャレンジング」発言を受けて、日銀が早期にマイナス金利政策の解除に動くとの思惑が拡がり、円が急伸。輸出関連企業の業績悪化懸念が拡がる中、12月8日に32205.38円まで下げる場面も見られたものの、米国株の上昇が続く中、買い拾われております。
最後に、
今年1年、ご愛読ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
日経平均株価の騰落率(年別)
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