OECD加盟国の原油在庫

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◆IEA

国際エネルギー機関(IEA)は、1月18日に公表した月報で、2024年世界石油需要量は前年比日量130万バレル増の日量1億0300万バレルと予測。前月見通しから日量18万バレル引き上げております。上方修正は3ヶ月連続。昨年10-12月期に世界経済が改善する一方、原油相場が下落したことに加え、中国の石油化学分野が拡大していることが理由。

2024年世界石油供給見通しは前年比日量150万バレル増の日量1億0350万バレルと、前月見通しから日量30万バレル上方修正。石油輸出国機構(OPEC)プラスでない米国やカナダの増産が牽引するとしております。

なお、IEAのビロル事務局長は1月17日に、ロイター通信のグローバル・マーケッツ・フォーラムで、今年の石油市場について、供給が拡大する一方で需要の伸びは鈍化する見通しだが、「地政学的な有事が(さらに)起きなければ心地良く、より需給が均衡する」と予想した。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での商船攻撃で、多くの船舶会社がアフリカの喜望峰ルートへの迂回を強いられ、輸送日数とコストが増加しているが、石油生産はこれまでのところ影響を受けていないとし、主要産油国が紛争に直接巻き込まれない限り、石油相場に大きな影響が及ぶことはないと述べた。

◆EIA

米エネルギー情報局(EIA)は、1月9日に公表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2024年世界原油生産量は前年比日量61万バレル増の日量1億0234万バレルと予測。前月見通し(日量1億0219万バレル)から日量15万バレル上方修正しております。世界石油消費量は前年比日量139万バレル増の日量1億0246万バレルと予測(前月見通しは日量1億0234万バレル)。日量12万バレルの供給不足になる見込み。

初めて公表された2025年世界原油生産量は前年比日量161万バレル増の日量1億0395万バレル、世界石油消費量は前年比日量121万バレル増の日量1億0367万バレルと予測。日量28万バレルの供給過剰になる見込み。

◆OPEC

石油輸出国機構(OPEC)は1月17日に発表した月報で、2024年世界石油需要は前年比日量225万バレル増の日量1億0436万バレルと予測。前月見通しで据え置いております。

初めて公表された2025年は前年比日量185万バレル増の日量1億0621万バレルと予測。中国と中東が需要の伸びを牽引するとの見方を示しております。なお、2025年の見通しは、例年通りだと7月に発表されるとみられておりましたが、OPECは市場に長期的なガイダンスを提供するために、通常より早く公表したと説明しております。

 

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