NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比23.4ドル安の878.2ドルで終了となり、2週連続で下落。FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて、市場で3月の利下げ観測が後退する中、1月米雇用統計も市場予想を上回る好内容となったことを受けて、ドルが急伸。相対的にドル建て商品に割高感が生じる中、2月2日に急落。週明けは反発に転じたものの、100日平均線がレジスタンスとして意識され始めている上に、昨年12月28日の高値1016.0ドルから今年1月17日の安値883.2ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準933.9ドル付近では戻り売圧力が強く、2月7日に再度急落。終値としては1月25日以来、9営業日ぶりに節目の900ドルを割りこみました。8日に1月17日の安値883.2ドルを割り込み、翌9日に873.3ドルまで下げて、年初来安値を更新する場面も見られております。
900ドル付近では南アフリカの生産コストが意識され易いことから、900ドル割れは短期に留まるとの見方は多い様ですが、週明け12日は高値で900.6ドルを付けるも、終値で900ドル台に戻すことは出来ず。中国は春節に伴う大型連休(2月10~17日)となっており、実需の買いが入りづらくなっている可能性がありそうです。
ロイター通信によると、ロシア金属大手ノリリスク・ニッケル(ノルニッケル)は、地政学的リスクと溶鉱炉の修理遅延で2023年の生産減少に続き、今年のパラジウム生産が一段と減少するとの見通しを示した模様。
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