米国の財政赤字

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米議会予算局(CBO)は2月7日に、2024会計年度(2023年10月-2024年9月)の財政赤字が1兆5070億ドルに小幅縮小するとの見通しを示しました。クリーンエネルギーの税額控除の費用や利払い費は増加するものの、景気・雇用拡大に伴い歳入が増える見通し。財政赤字は2023年度の1兆6950億ドルから減少するものの、2025年度には1兆7720億ドル、2034年度には2兆5790億ドルに達する見込み。

2025-2034年度の10年間の累積赤字は20兆0160億ドルにやや縮小する見通し。昨年は2024-2033年度の10年間の累積赤字が20兆3140億ドルになると予測しておりました。長期的な予測が引き下げられた背景には昨年6月に成立した法律で裁量的支出に上限が課されたことがあります。これにより、10年間の累積赤字の予測は1年前から2兆6000億ドル縮小しております。

なお、FRBのパウエル議長は2月4日に、「財政の持続性を回復させるのは早い方がいい。緊急の課題だ」と述べ、政府債務が「持続不可能な道」をたどっていると警告しました。

米財務省が2月12日に公表した1月米財政報告によると、1月米財政赤字は219億3000万ドルと、前年同月比43%減少しております。2024会計年度(2023年10月~2024年9月)の財政赤字は1月時点で、前年同期比16%増の5318億6000万ドル。

 

 

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