米雇用統計

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米労働省が3月8日に発表した2月米雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は3.9%と、前月から0.2ポイント悪化。2022年1月以来の高水準となりました(市場予想は3.7%)。

景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比27.5万人増と、前月(改定値、22.9万人増)から拡大し、市場予想(20.0万人増)も大幅に上回っております。移民の増加が労働人口を押し上げた模様。失業率の上昇は働き手が増えた結果の「良い失業率の上昇」との見方が出ております。

一方で、1月分は同22.9万人増と、速報値から12.4万人下方修正。昨年12月分も同29.0万人増と、改定値から4.3万人下方修正されるなど、いずれも当初発表されていた30万人増の大台を下回っております。

 

米賃金とインフレ率

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また、インフレに影響する平均時給は前年同月比4.3%上昇。伸びは前月(4.4%上昇)からやや鈍化。前月比は0.1%上昇と、伸びは前月(0.5%上昇)から鈍化するなど、雇用情勢が従来の想定ほど堅調でないことが示されております。アトランタ連銀が算出する「賃金トラッカー」も、1月は5.0%と、前月から0.2ポイント低下。

 

米求人件数

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なお、米労働省が3月6日に発表した1月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は886.3万件と、前月比26.0万件減少。市場予想(900.0万件)を下回っております。解雇件数は157.2万件で、前月比35.0万人減少。採用件数は568.7万件と、前月比1.0万件減少。

最後に、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月8日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は4.0%(先週末は2.0%)。4月は24.0%(先週末は20.9%)、6月は73.3%(先週末は64.3%)となっております。

 

 

 

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