OECD加盟国の原油在庫
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◆IEA
国際エネルギー機関(IEA)は3月14日に公表した月報で、2024年世界石油需要量は前年比日量130万バレル増と予測。前月見通しから日量11万バレル上方修正しております。
2024年の石油需給については、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の自主減産延長で、若干の供給不足になると予想。IEAは「需要伸び鈍化は最近のデータに表れており、石油需要がコロナ後の反動と数年の不安定さを経て、歴史的なトレンドに回帰していることを意味する」と分析。主要中央銀行のハト派的シグナルからは、景気低迷の脱却が示唆されているが、中国の低調な経済指標はなお懸念材料だと指摘しました。
また、IEAは紅海地域における輸送混乱により、航行日数が長くなる(南アフリカの)喜望峰経由ルートの利用を余儀なくされており、海上輸送中の石油は2月末時点で19億バレル近くに増加したとしております。
◆EIA
米エネルギー情報局(EIA)は3月12日に公表した月報で、2024年世界原油生産量は前年比日量38万バレル増の日量1億0217万バレルと予測。前月見通し(日量1億0230万バレル)から日量13万バレル引き下げております。引き下げは2ヶ月連続。
世界石油消費量は前年比日量143万バレル増の日量1億0243万バレルと予測。前月見通し(日量1億0242万バレル)から日量1万バレル引き上げております。日量26万バレルの供給不足になる見込み。
2025年世界原油生産量は前年比日量200万バレル増の日量1億0417万バレルと予測。前月見通しで据え置きました。世界石油消費量は前年比日量138万バレル増の日量1億0381万バレルと予測。前月見通し(日量1億0371万バレル)から日量10万バレル引き上げております。日量36万バレルの供給過剰になる見込み。
◆OPEC
石油輸出国機構(OPEC)は3月12日に発表した月報で、2024年世界石油需要は前年比日量225万バレル増の日量1億0446万バレル(前月見通しは日量1億0440万バレル)、2025年は前年比日量184万バレル増の日量1億0630万バレル(前月見通しは日量1億0625万バレル)と予測。共に前年からの増加分は前月と変わらずでした。
OPECは、2023年末にかけての経済成長が2024年の上半期も続くとし、2024年世界経済成長率を2.8%と予測。前月見通しから0.1ポイント引き上げております。2025年は2.9%で据え置いております。また、中東の紛争や供給停止が2024年の原油価格を支えている一方で、高金利が重しになっていると指摘しております。
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