NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比45.1ドル安の898.4ドルで終了となり、3週ぶりに反落となっております。

3月15日に958.9ドルまで買い進められる場面も見られたものの、終値で節目の950ドルを上回ることは出来ず。長い上ひげを引いたことで、改めて上値の重さが意識される中、戻り売りの展開に。また、米長期金利が上昇する中、ドルが主要通貨に対して上昇。相対的にドル建て商品に割高感が生じたことも嫌気された様で、18、19日は大幅続落。翌20日に891.5ドルまで下げるなど、11営業日ぶりに終値で900ドルを割り込みました。

FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けて、一旦は反発に転じたものの、100日・200日平均線でレジスタンスを受ける中で反発力は弱く、3月22日に再び900ドルを割り込んでおります。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のNY白金のネット・ロングは3月12日時点で7419枚。3週ぶりに増加に転じたものの、内訳をみるとショートが3週ぶりに減少に転じたことが要因となっており、3月4~8日の週の反発は売り方のショート・カバー(買い戻し)の動きが大きかった様です。そのため、反発場面では改めて売りが仕掛けられた模様。

テクニカル的にMACDがデッド・クロスとなり、引き続き上値の重い展開が想定されます。とは言え、何度か書いている様に、一部の白金鉱山会社がリストラに着手し始める中、900ドル付近では南アフリカの産金コストが意識され易くなっており、安値は買い拾われそうです。目先は、昨年11月10日を起点としたアップ・トレンドを維持出来るか注目されます。

 

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