日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比201.37円高の40369.44円で終了となり、反発。前日に40000円の大台を割り込まずに反発に転じたことから、引き続き買われた様です。一時40521.71円まで上昇する場面も見られております。
ただ、今晩に2月米個人消費支出(PCE)物価指数の発表、3月30日にパウエルFRB議長の対談が予定されていることから、積極的に買う向きは少なかった様です。
ここまで相場を牽引して来た半導体関連などのハイテク株に膠着感が強まり、輸出関連株の追い風だった円安も、政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まっております。また、来週から新年度となり、月初は機関投資家の益出しに伴う売りも想定されます。
とは言え、過去10年間(2014年~2023年)の日経平均株価を月別で見てみると、4月は平均1.4%上昇。年間で4番目に上げ易い月となっております。
海外投資家は4月に平均10343億円買い越しており、買い越し幅は年間で11月(13042億円)に次ぐ大きさ。また、コロナ禍の2020年を除けば、全ての年で買い越しており、再度海外投資家の日本株買いが加速するか注目されます。
なお、総務省が発表した3月都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.4%上昇しました。プラスは31ヶ月連続。2023年度平均では105.6と、前年度比2.7%上昇。上昇は2年連続で、伸び率は2022年度(2.9%)に続き日銀が物価上昇目標としている2%を上回っております。
また、経済産業省が2月鉱工業生産指数速報値(2020年=100、季節調整済み)は97.9と、前月比0.1%低下しました。ダイハツ工業や豊田自動織機の認証不正に伴う自動車メーカーの工場停止の影響が継続し、2ヶ月連続でマイナスとなっております。生産の基調判断については、「一進一退ながら弱含み」に据え置き。
最後に、大手地金商である田中貴金属工業によると、国内金小売価格は1グラム=12002円と、初めて12000円を突破しております。ドル建て金価格の急伸に加えて、外国為替市場で円安基調が続く中、国内金価格を押し上げた様です。大阪取引所に上場する金 標準(中心限月)も一時10976円まで買われるなど、最高値を更新しております。
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