世界の金準備

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有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に5月3日に発表したレポートによると、3月の公的機関の金準備は前月比37.31トン減少の35938.90トンでした。減少に転じるのは4ヶ月ぶり。3月のドル建て金平均価格は2152.0ドル。初めて2200ドルを突破する場面も見られるなど、高値で推移する中、引き続き常連国を中心に積み増しが続いております。ただ、一部の国では購入量を減らす動きが出始めている模様。

公表されている金保有国ベスト100で前月から増加させた国は15ヶ国、減少させた国は5ヶ国。最も増加した国はとリビア(+30.1トン)、最も減少した国はウズベキスタン(-10.9トン)でした。

国別にみると、中国は同4.9トン増加。なお、中国人民銀行(中央銀行)によると、4月も1.87トン積み増した様で、18ヶ月連続で増加となっております。トルコも同14.1トン増と、10ヶ月連続で増加。インドは同5.1トン増、カザフスタンは同4.4トン増と、共に3ヶ月連続で増加となった。ロシアも同3.1トン増加。増加は昨年8月以来となる。一方、ウズベキスタンは同10.9トン減少。2ヶ月連続で減少となった。

欧州では、ポーランドは同1.2トン増加。増加は4ヶ月ぶり。チェコは同1.6トン増と、13ヶ月連続で増加。キルギスは同1.3トン増と、3ヶ月連続で増加。セルビアは同0.2トン増と、2ヶ月連続で増加となりました。一方、フランスは同0.1トン減少。

中東では、リビアが同30.1トン増加。2015年8月以来の増加となっております。エジプトは同0.3トン増と、3ヶ月ぶりに増加に転じました。一方で、ヨルダンは同3.7トン減と、2ヶ月連続で減少。カタール、UAEは増減がありませんでした。

東南アジアでは、シンガポールは同4.5トン増と、2ヶ月連続で増加。フィリピンは同0.3トン増と、4ヶ月ぶりに増加に転じております。また、バングラディシュは同0.2トン増加。一方、タイは同9.7トン減少。他、モンゴルが同4.3トン増加した一方、スリナムが同0.3トン減となっております。

 

中東諸国の金準備

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東南アジア諸国の金準備

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東欧諸国の金準備

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