ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比38.62ドル安の39869.38ドルで終了。FOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに、流れが一転。5月1日から10日まで8営業日続伸となりました。なお、8営業日続伸は昨年12月以来。5月13日は反落となったものの、その後も上昇基調が継続。

米労働市場の減速を示唆する内容となった4月米雇用統計に次いで、今週注目された4月米消費者物価指数(CPI)は3ヶ月ぶりに鈍化し、インフレの鈍化を示す内容。また、4月米小売売上高は前月から横ばいにとどまり、市場予想(0.4%増)を下回りました。米経済指標の下振れが目立ち始め、FRBが年後半に利下げに動くとの見方が再度拡がり始める中、米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの観測が価格を押し上げた様です。

5月15日に終値ベースの最高値を約1ヶ月半ぶりに更新。昨晩は一時40051.05ドルまで上昇し、史上初めて4万ドル台に乗せる場面も見られたものの、終値で40000ドル台を回復することは出来ず。

今月の上げ幅が前日までに計2000ドルを超えるなど、ほぼ一本調子の上昇が続く中、短期的な過熱感が意識された模様。大台乗せた達成感に加えて、低下して来たとは言え依然として米長期金利が4%台前半で推移する中、一段高になるには材料不足との声も聞かれます。

そのため、目先は買い方の利喰い売りが先行する可能性もありますが、市場では2024年1-3月期の米主要企業決算は総じて堅調との見方が多く、押した場面では引き続き買い拾われることが想定されます。

なお、来週は5月22日に発表されるエヌビディアの決算に注目が集まりそうです。投資家を満足させるような結果となれば、米国株全体の牽引役になる可能性があります。

また、パウエルFRB議長がハト派な姿勢を示す一方で、根強いインフレへの警戒感からタカ派な姿勢を示すFRB高官は依然多いだけに、同じく5月22日に公表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(4月30日、5月1日開催分)も注目されます。

 

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)

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