ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比605.78ドル安の39065.26ドルで終了。

FOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに、流れが一転。米労働市場の減速を示唆する内容となった4月米雇用統計に次いで、4月米消費者物価指数(CPI)は3ヶ月ぶりに鈍化し、インフレの鈍化を示す内容になるなど、米経済指標の下振れが目立ち始め、FRBが年後半に利下げに動くとの見方が再度拡大。米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの観測が価格を押し上げる中、5月17日に終値では史上初めて4万ドル台に乗せ、週明け20日に40077.40ドルを付ける場面も見られております。

その後は、大台に乗せた達成感や米半導体大手エヌビディアの決算発表を控えて持ち高調整の動き。エヌビディアの決算は市場予想を上回り、株価は1000ドル台に乗せるなど独歩高の様相。一方で、他の銘柄にも買いは拡がらず「エヌビディア祭り」は不発。FOMC議事要旨(4月30日、5月1日開催分)が公表され、参加者が利下げ開始までの期間が「以前の想定より長くなる」と見ていることが明らかとなり、5月米総合PMI速報値が2年1ヶ月ぶり高水準となったことを受けて、FRBによる早期利下げ観測がやや後退する中、5月23日は急。一時39025.51ドルまで下げるなど、下げ幅は今年最大となっております。

MACDがデッド・クロスとなる中、上昇一服感が拡がっておりますが、目先は50日平均線をサポートに、節目の39000ドルを維持出来るか注目されます。割り込む様ですと、4月17日の安値37611.56ドルから5月20日の高値40077.40ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準38844.48円や100日平均線を意識した動きになって行くことも想定されます。

 

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