四半期別 インドGDP
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5年の任期満了に伴うインド下院総選挙は6月5日に、開票作業が終了し、モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が小選挙区543議席の過半数を確保。モディ氏は勝利を宣言。3期目の国のかじ取りを担う意向を示しました。「建国の父」初代首相ネールらに次ぐ長期政権となりますが、BJPが議席を大幅に減らす中、従来のような強い指導力を発揮できるかは不透明な情勢。
与党連合は290議席超となったものの、前回2019年の総選挙から約60議席減少。BJP単独では240議席でした。2019年の前回選挙では単独で過半数の303議席を得たものの、今回は伸び悩み、前々回2014年の282議席も下回るなど、政権を奪回した2014年以降の総選挙で初めて単独過半数を割り込んでおります。
モディ政権下でインドは経済成長を遂げたものの、若者の失業率の高さや貧困対策に対する不満が鬱積。強権的な政権運営にも反発した有権者の票が野党連合に流れ、躍進につながったと見られております。
国民会議派を軸とする野党連合は230議席超を獲得。与党連合を構成する党を切り崩して政権樹立を模索する構えを見せており、今後政局が混乱するとの見方も出ております。
インド総選挙は「世界最大の選挙」と呼ばれ、投票は4月から地域別に7回に分けて実施されました。選挙管理委員会によると、投票者数は過去最多の約6億4200万人。投票率は前回の約67%をやや下回ったとみられております。選挙期間中の熱波が影響したとの指摘も出ております。
◆1-3月期インドGDP、前年同期比7.8%増
インド政府は5月31日に、2024年1-3月期インドGDP(国内総生産)が速報値で前年同期比7.8%増加したと発表。4四半期連続で8%台とはならなかったものの、高成長を維持しております。
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