ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比78.84ドル高の38886.17ドルで終了。
5月28日から30日まで3営業日続落。5月30日に一時38000.96ドルまで下げる場面も見られております。ただ、4月米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.7%上昇と、伸び率は前月から横ばいとなり、高インフレが続くとの懸念が和らいだことから、5月31日は前日比574.84ドル高で終了となり、急反発。上げ幅は今年最大で、2023年6月上旬以来、約1年ぶりの大きさとなりました。
週明け6月3日は反動安となったものの、その後は6日まで3営業日続伸中。5月ISM米製造業景況感指数が好不況の分かれ目となる節目の50を2ヶ月連続で下回り、複数発表された米労働指標も軒並み市場予想を下回るなど、景気減速を示唆する経済指標が相次ぎ、米長期金利が低下し始める中で下値を切り上げ、6月6日に一時39004.16ドルを付けて、39000ドル台を回復する場面も見られております。
なお、米半導体大手エヌビディアが相場を牽引する中、ハイテク株中心のナスダック総合指数とS&P500種株価指数は6月6日に最高値を更新しております。
今週、主要7ヶ国(G7)の先陣を切ってカナダ銀行(中央銀行)が4年3ヶ月ぶりに利下げに踏み切り、欧州中銀(ECB)も4年9ヶ月ぶりに利下げに舵を切るなど、急激なインフレが収まりつつある中、世界の中央銀行による金融引き締め局面は転機を迎えております。米国でも景気減速を示唆する経済指標が相次ぐ中、FRBによる利下げ時期が早まるとの観測が再度高まっております。
来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、7会合連続で政策金利は据え置かれるとの見方が市場の大勢を占めているだけに、FOMCメンバーの経済・金利見通し(SEP)で、年内の利下げ回数が3月時点の3回(中央値)から減るかどうかが焦点となりそうです。なお、5月7日に5月米雇用統計が発表されますが、市場では失業率は前月から横ばいの3.9%、非農業部門就業者数は18.5万増と、前月(速報値、17.5万人増)から伸びが加速すると予測されております。
39000ドルを手前にして足踏みしておりますが、MACDは下げ止まりの動きを見せているだけに、50日・100日平均線をサポートに、反発場面が続くか注目されます。
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