NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比37.8ドル高の996.4ドルで終了。3週ぶりに反発に転じました。
相関性の強い金相場が大幅安となる中で、つれ安となり、6月13日に945.7ドルまで下げる場面も見られたものの、3月1日を起点としたアップ・トレンドや100日平均線をサポートに終値では950ドルを維持。そのため、改めて底堅さを確認した形となり、買い拾われております。
FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて、改めて年内の利下げ観測期待が高まったことも価格を押し上げた模様。その後6月14日から5営業日続伸中。6月21日に一時1004.9ドルを付ける場面も見られております。
欧州の「政治リスク」や中国と米欧の関係悪化懸念に加えて、先週発表された主要経済指標の結果を受けて、中国の景気減速への懸念が再度拡がる中、上値の重い展開が続きそうです。
一方で、テクニカル的にはMACDが下げ止まっただけに、勢いそのままに50日平均線を上抜いただけに、今週は終値で6月6日以来の1000ドル台を回復し、5月20日の高値1105.0ドルから6月13日の安値945.7ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準1006.6ドルを上抜くことが出来るか注目されます。
なお、既報通り5月中国白金輸入量は前年同月比177.4%増加の11.19トンでした。増加は10ヶ月連続。昨年10月以来の高水準となった前月(12.98トン)は下回ったものの、ドル建て白金価格が下値を切り上げる中でも、引き続き2桁を維持。旺盛な需要が確認された形となっております。
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