世界の外貨準備の割合
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国際通貨基金(IMF)が公表した世界外貨準備統計によると、2024年第1四半期(1-3月)末の世界の外貨準備総額は12兆3499億ドルと、前期末(12兆3422億ドル)比0.1%増加しております。
このうち各国の自主申告に基づいて判明した11兆4974億ドルの通貨別内訳によると、各国が外貨準備として保有する通貨に占める米ドルは58.85%となり、前期末(58.44%)から上昇。4四半期ぶりに上昇に転じました。
なお、2位のユーロは19.69%(前期末は19.94%)、3位の日本・円は5.69%(同5.69%)、4位の英・ポンドは4.89%(同4.86%)、人民元は2.15%(同2.29%)でした。
◆米ドルの地位は安泰、BRICSの脱ドル化進まず
米シンクタンク「大西洋評議会」のジオエコノミクス・センターは、世界の基軸通貨としての米ドルの地位は安泰で、ユーロも新興国グループ「BRICS」諸国も、世界的な米ドル依存を減らすことが出来ていないとの見解を示しました。
レポートによると、米ドルは外貨準備や貿易決済、為替取引で支配的な地位を保っており、世界の主要な準備通貨としての役割は短・中期的に安泰だとしております。BRCISは米ドル以外の通貨への移行を後押ししているが、米経済の強さや金融引き締め、地政学的リスクの高まりを背景に、米ドルの支配力は近年強まっております。
世界の外貨準備に占める米ドルの割合
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