ダウ工業株30種平均
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ダウ工業株30種平均は、FRBのよる早期利下げ観測が強まる中、底堅い展開が続いております。先週末に発表された5月米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.6%上昇。伸び率は前月(2.7%上昇)を下回り、インフレ鈍化の兆しが出始める中、今週発表された米労働関連指標は、5月米雇用動態調査(JOLTS)こそ市場予想を上回る強い内容だったものの、新規失業保険申請件数は3週ぶりに悪化し、6月ADP全米雇用報告は市場予想を下回るなど、労働市場の減速が示されました。また、6月ISM米景況感指数は製造業、非製造業共に節目の50を割り込み、米景気の減速懸念が拡がり始めております。
CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(7月3日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は68.4%(先週末は57.9%)と、市場ではFRBが9月に利下げを開始するとの見方がより強まっている様です。6月米雇用統計でも弱い数字が示される様ですと、9月の利下げ観測がより強まる可能性がありそうです。なお、市場では非農業部門就業者数が前月比19.0万人増(前月は27.2万人増)、失業率は前月から横ばいの7.0%と予測されております。
FRBによる早期利下げ期待が、投資家心理を再び支え始める中、テクニカル的にも50日・100日平均線をサポートに、39000ドル台を維持しつつ、上値を試す動きが続くか注目されます。
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