ダウ工業株30種平均
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ダウ工業株30種平均は前営業日比32.39ドル高の3万9753.75ドルで終了。
6月米雇用統計で労働需給が総じて緩和していることが示され、買われる場面も見られたものの、週明け以降はパウエルFRB議長の議会証言やインフレ指標の発表待ちで、様子見ムードが強まる中、軟調な地合いが継続。パウエルFRB議長が議会証言で、市場が警戒していたタカ派姿勢を示さなかったことから、7月10日に急伸。5月22日以来の39500ドル超えとなっております。
6月米消費者物価指数(CPI)が3ヶ月連続で鈍化したことを受けて、FRBによる9月利下げ観測が強まる中、翌11日も続伸。ただ、短期的な買われ過ぎ感が強まっていたことに加えて、CPIの発表を受けて材料出尽くしが強まる中、ハイテク銘柄に売りが膨んだために上値は重く、高値は39875.60ドルに留まり、40000ドル台には届かず。
なお、米長期金利の低下を受けて、相対的な割高感が薄れたハイテク株が買われる中、ハイテク株中心のナスダック総合指数は7営業日連続で最高値を更新。S&P500種株価指数も連日で最高値を更新しております。
CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(7月11日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は86.4%まで上昇(先週末は57.9%)。市場はFRBが9月に利下げを開始するとの見方を織り込みつつあるだけに、押した場面では買い拾われ易い地合いが続きそうです。
12日の金融大手を皮切りに、米主要企業の2024年4-6月期決算発表が本格化します。金融引き締めの長期化により米個人消費には減速感も出始めておりますが、好調な業績が維持され、株高の裾野が相場を牽引している「マグニフィセント・セブン」以外にも広がるか注目されます。
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