NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比32.5ドル高の962.4ドルで終了。反発しております。

米景気の先行き不安が強まる中、投資家のリスクオフ姿勢が拡がり、8月5日に913.1ドルまで下げる場面も見られたものの、テクニカル的な売られ過ぎ感に加えて、南アフリカの生産コストが意識される水準まで下げる中、安値は買い拾われて反発。200日平均線でレジスタンスを受ける中、950ドル手前で足踏みしていたものの、8月15日に急伸し、節目の950ドルを突破。969.9ドルまで買い進められる場面も見られております。

7月米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなり、最新週の米新規失業保険申請件数も2週連続で減少。個人消費や労働市場の底堅さを示唆する結果を受けて、米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るかとの見方が再度強まったことで、見直し買いが入った様です。

今週は8月22〜24日に毎年恒例の「ジャクソンホール会議」が開催されるため、ポジション整理の動きが強まる可能性もありそうですが、テクニカル的にMACDがゴールデン・クロスとなる中、目先は200日平均線をサポートに節目の950ドルを維持しつつ、7月5日の高値1049.8ドルから8月5日の安値913.1ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準986.4ドルや50日・100日平均線超えを試す展開となるか注目されます。

また、中国の白金輸入量にも注目が集まりそうです。6月は前年同月比57.6%減少の4.30トンと、11ヶ月ぶりに減少に転じ、昨年5月(4.03トン)以来の低水準に留まりました。7月の輸入量も1桁台に留まる様だと、失望売りを浴びることも想定されます。

 

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