日経平均株価

↓クリックすると拡大します↓

 

投資部門別売買動向はこちら

日経平均株価は前営業日比83.14円高の38371.76円で終了となり、続伸。

方向感に乏しい値動きの中、じり高となっております。8月28日に予定されている米半導体大手エヌビディアの決算発表を控えて、引き続き様子見ムードが強かった模様。テクニカル的には、MACDがゴールデン・クロスを維持する中、8月16日に7月11日の高値42426.77円から8月5日の安値31156.12円の下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準38121.38円を上抜きつつあるだけに、このまま75日平均線も突破出来るか注目されます。

なお、日銀の氷見野副総裁は甲府市で講演し、「金融資本市場は引き続き不安定な状況で、当面はその動向を極めて高い緊張感を持って注視していく」と述べました。7月末の利上げ決定後、株価と円相場が乱高下したことを受け、市場混乱の影響の見極めを優先する姿勢を示しております。

一方、「経済・物価見通しが実現する確度が高まれば、金融緩和の度合いを調整していくのが基本姿勢だ」とも強調。植田総裁も8月23日の衆参両院の閉会中審査で、当面は市場の安定を見極めつつも、利上げ路線を維持する考えを示しており、氷見野氏も歩調を合わせた様です。

2%物価上昇目標が実現した場合、日銀は政策金利について、景気を熱しも冷ましもしない中立金利まで利上げすることが想定されましが、「逆算して政策運営を進めればいいという見方もあるが、そういうふうに思わない」と指摘。機械的に利上げを進めるのではなく「実際の経済・物価の反応を分析しながら、道筋を探っていくしかない」と述べております。

国内経済の先行きに関し「来年度と再来年度は、物価安定目標に即したインフレ率と巡航速度を少し上回る程度の成長という、バランスの良い状態がメインシナリオ」と説明。賃上げ波及などにより「消費は腰折れしない」とも述べております。

講演後に記者会見で、金融政策運営について「当面は金融市場の動向を極めて高い緊張感を持って注視するのが、私どもがやるべき最初の仕事だ」と強調。さらなる利上げでは「市場動向が経済・物価の見通しやリスクに与える影響をしっかりと見極めていきたい」と述べ、慎重に判断する姿勢を示しております。

 

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。