NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比13.5ドル安の918.7ドルで終了。2週連続で下落しております。

米国で景気の減速を示唆する経済指標が相次いでいることに加えて、8月中国製造業PMIが景気の拡大・縮小を判断する節目の50を4ヶ月連続で下回り、中国景気の先行き不安が再燃する中、上値の重い展開が継続。テクニカル的も200日平均線がレジスタンスとして意識され始める中、8月30日から9月4日まで3営業日続落。

4日に902.0ドルまで下げる場面もみられたものの、節目の900ドルは引き続き維持したことから、突っ込み売り警戒感が台頭。売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われる中、5日は急反発となったものの、8月米雇用統計を受けて、6日は戻り売りに押された様です。

独自動車大手BMWが、水素で走る燃料電池車(FCV)の開発でトヨタ自動車と全面提携し、2028年から量産FCVの販売を開始すると発表するなど、中長期的な需要増加期待はあるものの、米中の景気減速懸念が強まる中、今週も上値の重い展開が想定されます。ただ、900ドル前後では中国勢の買い付け期待に加えて、南アフリカの生産コストを意識した安値拾いの買いが入り易くなっており、相場を下支えしそうです。

なお、今週は9月10日に白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が最新の需給レポートを発表する予定。中国の景気減速懸念が強まる中、需給見通しに変化があるか注目されます。

 

 

 

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