世界白金需給(四半期別)
↓クリックすると拡大します↓
白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は9月10日に「Platinum Quarterly」を発表。2024年第2四半期(4-6月)の世界白金需給は14.4トンの供給不足となった模様。供給不足となるのは3四半期連続で、不足分は前期(マイナス13.7トン)から拡大。2023年第1四半期(マイナス15.9トン)の大きさとなっております。供給、需要共に増加したものの、投資需要の急回復を背景に需要が上回っております。
世界白金総供給は前年同期比4.3%増加の60.9トン。2022年第2四半期(61.8トン)以来の大きさとなりました。
内訳は、一次供給量(鉱山総供給量)は同5.1%増の48.8トンと、2021年第4四半期(51.5トン)以来の高水準。生産量は同3.6%増の47.9トンと、2021年第4四半期(52.7トン)以来の大きさとなっております。鉱山在庫は0.9トン。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同7.1%増の35.0トンでした。二次供給量(リサイクル量)は同1.3%増の12.1トンと、2023年第3四半期(13.2トン)以来の高水準。
世界白金総需要は前年同期比12.6%増加の75.3トン。2020年第3四半期(83.7トン)以来の高水準でした。投資需要が急回復したことが主因。
用途別に見てみると、自動車触媒は同0.7%増の25.5トン。宝飾品は同4.8%増の15.6トンと、2021年第4四半期(15.9トン)以来の高水準となっております。一方、自動車触媒を除いた産業需要は同3.8%減の19.8トンでした。ガラス向けが増加したものの、化学向けの減少が上回った模様。
投資需要は同136.9%増の14.4トンと、前期(3.6トン)から急増。バー・コイン需要は同63.8%減の0.5トンと、2022年第4四半期(0.1トン)以来の低水準に留まっております。一方、ETF関連は同186.5%増の13.8トンと、2四半期連続でプラス(前期は0.3トン)。2020年第3四半期(16.2トン)以来の高水準となっております。取引所在庫はマイナス1.2トン(前期はマイナス0.3トン)。なお、初めて公表された中国の500グラム以上のバー需要は1.3トンでした(前期は1.6トン)。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。