NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比24.9ドル安の981.9ドルで終了。反落に転じております。

9月11日から13日まで3営業日続伸。9月11日に200日平均線を上抜いて950ドル台を回復。翌12日も大幅続伸となり、50日・100日平均線を突破。5月20日を起点としたダウン・トレンドも上抜く中、13日には一時1008.8ドルを付けるなど、7月17日以来の1000ドル台を回復しました。

ただ、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控える中で、ポジション調整の動きが強まったことや、相関性の強い金の下落を受けて、9月16日から18日まで3営業日続落。9月17、18日の両日に開催されたFOMCで、FRBが通常の2倍にあたる0.50%の利下げを決定したことを受けて、金は最高値を更新したものの、同じ白金族であるパラジウムの急落が嫌気された様です。

19日は急反発となったものの、高値は996.6ドルに留まり、1000ドル台を回復出来ず。上値の重さが意識される中、20日は反落。週明け23日も大幅続落となっております。

目先は、50日・200日平均線をサポートに節目の950ドルを維持出来るか注目されます。9月14日に発表された小売売上高や鉱工業生産などの主要経済指標は、軒並み前月から悪化するなど、中国の景気減速懸念は根強いものの、改めてFRBの金融緩和で米国経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの期待が拡がるなど、FRBが利下げサイクルに入ったことは、白金相場にポジティブに作用しそうです。

既報通り、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が最近の需給レポートで、2024年の世界白金需給は32.0トンの供給不足になるとし、5月時点の見通し(14.8トンの供給不足)から不足幅を大幅に引き上げたことから、改めて需給の引き締まりが意識され始めているだけに、世界的な金融緩和を背景に投機資金の流入が強まるか注目されます。

 

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