ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比260.36ドル高の4万2175.11ドルで終了。
9月19日から24日まで4営業日続伸。FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが通常の2倍にあたる0.50%の利下げを決定。FRBの「予防的な利下げ」により、米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの期待が強まる中、19日に史上初めて42000ドル台に乗せております。
今週も中国政府が追加の景気刺激策を発表したこともあり、連日で最高値を更新する中、9月25日に42299.64ドルまで上昇する場面も見られたものの、買い方の利喰い売りに押されて5営業日ぶりに反落。ただ、翌26日は反発に転じました。2024年4-6月期米GDP(国内総生産)改定値が前期比3.0%増と、改定値と変わらずとなり、米経済の底堅さが示されたことや、中国政府が金融緩和策に続いて財政拡大策を発表するなど、景気刺激策を相次いで打ち出していることが好感された様です。また、ダウ平均の構成銘柄ではないものの、半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーの好決算を受けて半導体関連株を買う動きも拡がった模様。
FRBが0.50%の大幅利下げに踏み切ってから1週間が経過し、FRBの「予防的な利下げ」により、米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの期待感が再度拡がっております。そのため、適度に買い方の利喰い売りをこなしながら、引き続き堅調な地合いが続きそうです。
とは言え、ドット・チャートによると、FOMCメンバーは年内に0.25%幅で2回の利下げを想定しているが、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(9月26日時点)によると、市場では11月のFOMCで再びFRBが0.50%の利下げに動くとの見方と0.25%に縮小した利下げになるとの見方が拮抗。
基本的には0.25%ずつの利下げを想定しているFRBと市場の乖離が拡がりつつあります。消費者や製造業の景況感の悪化を示す指標が相次ぎ、政策頼みの相場になりつつある中、市場のセンチメンタルが悪化する様ですと、短期的に調整地合いが強まる可能性もありそうです。
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