NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比26.6ドル高の1008.5ドルで終了。反発に転じております。

米欧で消費者や製造業の景況感の悪化を示す指標が相次いだことに加えて、同じ白金族であるパラジウムの急落が嫌気され、9月23日に955.6ドルまで下げる場面も見られたものの、200日平均線をサポートに節目の950ドルを維持したことから、安値は買い拾われております。翌24日は中国政府が追加の景気刺激策を発表したことが好感されて急伸。同国の需要減退懸念が後退する中、24日から26日まで3営業日続伸となり、26日に1020.3ドルまで買い進められるなど、9営業日ぶりに1000ドル台を回復。ただ、相関性の強い金が大幅安となる中、27日は反落となりました。

とは言え、FOMC(米連邦公開市場委員会)後、相関性の強い金相場連日で最高値を更新しており、白金に相対的な割安感が出始めている様です。

白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が最新の需給レポートで、2024年の世界白金需給は32.0トンの供給不足になるとし、5月時点の見通し(14.8トンの供給不足)から不足幅を大幅に引き上げたことから、改めて需給の引き締まりが意識され始める中、安値は買い拾われ易くなっております。

テクニカル的にもMACDの上昇が続いているだけに、このまま5月20日の高値1105.0ドルから9月4日の安値902.0ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準1003.5ドルや直近高値1008.8ドルを上抜くなど、このまま1000ドルを維持してレンジを切り上げてくる様ですと、61.8%戻し水準1027.5ドル、次いで節目の1050ドルを意識した動きになって行くことも想定されます。

 

 

 

 

 

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