世界の金準備

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有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に9月3日に発表したレポートによると、8月の公的機関の金準備は前月比28.4トン増加の36118.2トンでした。増加は5ヶ月連続。8月のドル建て金平均価格は2487.1ドル。前月(2427.5ドル)から59.6ドル上昇。引き続き高値で推移する中でも、常連国を中心に積み増した国が多かった一方、売却が続いている国も見られております。

公表されている金保有国ベスト100で前月から増加させた国は9ヶ国、減少させた国は8ヶ国。最も増加した国はポーランドで6.2トン増加、最も減少した国はカザフスタンで5.2トン減少。

国別にみると、中国は4ヶ月連続で購入を見送っております。既報通り、中国人民銀行によると、9月も増減無しでした。ロシアも4ヶ月連続で増減がありませんでした。トルコは同3.0トン増と、15ヶ月連続で増加。インドは同2.8トン増と、8ヶ月連続で増加となっております。一方、ウズベキスタンは同0.3トン減と3ヶ月ぶりに減少に転じました。カザフスタンは同5.2トン減と、4ヶ月連続で減少。

欧州では、ポーランドは同6.2トン増と、6ヶ月連続で増加。チェコは同1.7トン増と、18ヶ月連続で増加。セルビアは同5.3トン増と、4ヶ月連続で増加。また、ウクライナは同0.3トン増と、2021年12月以来の増加となっております。

中東では、イラクは同4.3トン増と、2ヶ月ぶりに増加。エジプトは同0.1トン増となりました。増加に転じるのは3月以来。一方、UAEは同0.4トン減と、2ヶ月連続で減少。ヨルダンは同2.9トン減と、3ヶ月ぶりに減少に転じております。カタールは増減がありませんでした。

東南アジアでは、フィリピンは同1.5トン減と、5ヶ月連続で減少。シンガポールは2ヶ月連続で増減がありませんでした。他、メキシコ(+0.2トン)が増加した一方、カンボジア(-0.3トン)モンゴル(-0.5トン)が減少となっております。

 

中東諸国の金準備

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東南アジア諸国の金準備

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東欧諸国の金準備

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