OPECプラス参加国の原油生産量

↓クリックすると拡大します↓

 

産油国の財政均衡原油価格はこちら

◆「OPECプラス」の産油量

石油輸出国機構(OPEC)によると、OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の9月産油量は前月比日量55.7万バレル減少の日量4010.4万バレル。2ヶ月連続で減少しております。

OPEC加盟国の産油量は前月比日量60.4万バレル減少の日量2604.4万バレルと、2ヶ月連続で減少。昨年12月以来の低水準に留まっております。OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量2.3万バレル減の日量897.1万バレル。

OPEC非加盟は前月比日量4.7万バレル増加の日量1406.0万バレルと、6ヶ月ぶりに増加に転じました。ロシアは前月比日量2.8万バレル減の日量900.1万バレルでした。

◆IEA

国際エネルギー機関(IEA)は10月15日に公表した月報で、2024年世界石油需要見通しを前年比日量86万バレル増と、前月見通し(前年比日量90万バレル増)から引き下げました。中国の需要は引き続き予想を下回っており全体の伸びの足枷となっていると指摘。市場に大きな混乱がない限り、来年は大幅な供給過剰になるとしております。

今年の中国の需要については、前年比日量15万バレル増にとどまると予測。中国の石油需要は依然として予想を下回り、全体の成長の主な妨げとなっているとしました。また、IEAはイランを巡って原油供給が混乱した場合、必要に応じて行動する用意があると表明しております。

◆EIA

米エネルギー情報局(EIA)は10月10日に、短期エネルギー見通し(STEO)を公表。

世界需給について、2024年世界原油生産量は前年比日量50万バレル増の日量1億0250万バレルと予測。前月見通し(日量1億0218万バレル)から日量32万バレル引き上げております。引き上げは5ヶ月ぶり。

世界石油消費量は前年比日量92万バレル増の日量1億0306万バレルと予測。前月見通し(日量1億0308万バレル)から日量2万バレル引き下げております。引き下げは3ヶ月ぶり。日量56万バレルの供給不足になる見込み。

2025年世界原油生産量は前年比日量204万バレル増の日量1億0454万バレルと予測。前月見通し(日量1億0460万バレル)から日量6万バレル引き下げております。引き下げは2ヶ月ぶり。

世界石油消費量は前年比日量129万バレル増の日量1億0435万バレルと予測。前月見通し(日量1億0460万バレル)から日量25万バレル引き下げております。引き下げは2ヶ月ぶり。日量19万バレルの供給過剰となる見込み。

◆OPEC

石油輸出国機構(OPEC)は10月14日に発表した月報によると、2024年世界石油需要は前年比日量193万バレル増の日量1億0414万バレルとし、前月見通しから日量10万バレル下方修正。2025年も前年比日量164万バレル増の日量1億0578万バレルと、前月見通しから日量21万バレル下方修正。共に3ヶ月連続で下方修正しております。

中国の需要については、2024年は前年比日量58万バレル増と、前月見通しから日量7万バレル下方修正。3ヶ月連続で下方修正しております。2025年は前年比日量42万バレル増と、前月見通しと変わらずでした。

 

 

 

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。