米雇用統計

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米労働省が11月1日に発表した10月米雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比1.2万人増と、前月(改定値、22.3万人増)から大幅に減少。市場予想(11.5万人増)も下回りました。ただ、大型ハリケーンの被害や大規模なストライキといった一時的な要因が大きいと見られております。同省は公表文で就業者や賃金について「ハリケーンの影響を受けた可能性が高いが、定量化はできない」としております。

なお、9月分は25.4万人増から22.3万人増、8月分は15.9万人増から7.8万人増に修正されたため、FRBが重視する3ヶ月平均は10.4万人増と、コロナ禍前の2015~2019年の平均(19万人)を大幅に下回っております。

一方、失業率は4.1%と、前月と変わらずでした(市場予想は4.2%)。就業者数と異なり、失業率は災害による一時的な落ち込みを反映しにくい集計・算出方法になっております。

 

米賃金とインフレ率

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インフレに影響する平均時給は前年同月4.0%上昇。伸びは前月(3.9%上昇)を上回りました。前月比では0.4%上昇と、伸びは前月(0.3%上昇)からやや上昇。

 

◆9月米求人数、3年8ヶ月ぶり低水準

米労働省が10月29日に発表した9月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は前月比41.8万件減少の744.3万件と、減少に転じました。市場予想(800.0万件)を下回り、2021年1月(718.5万件)以来、3年8ヶ月ぶり低水準となっております。解雇件数は同16.5万件増加の183.3万件、採用件数は同12.3万件増加の555.8万件。

 

米求人件数

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