OPECプラス参加国の原油生産量

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石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の自主減産を実施しているサウジアラビア、ロシア、イラクなど有志8ヶ国は、5月3日にオンラインで会合を開き、6月に生産を日量41.1万バレル増やすことを決定しました。トランプ米政権の高関税政策の影響で世界景気が減速し、エネルギー需要の減退懸念が拡がる中、5月に続く大幅な増産となります。増産規模は4-6月期累計で日量96万バレルと、8ヶ国が2022年以降に決めた自主減産分(日量220万バレル)の43%に相当。

なお、ロイター通信によると、有志8ヶ国は7月以降も増産を継続し、一部メンバー国の生産割当違反が是正されなければ、10月までに日量220万バレルの自主削減を解除する可能性がある模様。

ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、イラク、アルジェリア、カザフスタン、オマーンの有志8ヶ国は、原油価格の下支えを目的に「OPECプラス」による協調減産とは別に、日量220万バレルの自主減産を2023年11月から実施してきたものの、4月から減産を段階的に縮小4月に日量13.8万バレル増産、5月に日量41.1万バレル増産を決定しました。有志8ヶ国は毎月会合を開いて市場の状況や生産計画が守られているかどうかなどを確認する方針を示しており、次回会合は6月1日に開催予定で、7月の増産量を決定する予定。

 

 

 

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